2016/12/31

栄養士コラム Vol.14 腸内環境を整えて美しく!~美と健康の元は腸内に!~

腸内環境を整えて美しく!~美と健康の元は腸内に!~
 
腸内環境を整える、腸内フローラ、という言葉をよくテレビやメディアで聞きます。
ではその《腸内環境》を整えるにはどうしたらいいのでしょうか。
 
腸は主に、栄養素の消化吸収や老廃物の排泄を行う整腸作用、細菌やウイルスから身を守る免疫作用を担っています。
腸内では微生物が多種多様に存在し、腸内細菌と呼ばれています。
その細菌が腸内で広がっている様子が花畑(フローラ)に例えられることから、腸内フローラと言われています。
その腸内フローラが、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病、精神疾患、老化などと関係があることが近年わかっています。
また、太りやすい人と太りにくい人の違いは腸内環境にあったのです。
 
腸内細菌は、主に、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類からなり、悪玉菌が増えすぎてしまうと、腸内環境のバランスを崩し、腸の蠕動運動が悪化し、便秘になりやすくなってしまいます。
さらに、エネルギーの吸収が抑えられず、余分な脂肪が体内に蓄積しやすくなります。
この流れが、太りやすくなってしまう原因の一つです。

腸内環境のバランスが崩れる原因は?



揚げ物や脂っこい高脂肪食、スナック菓子などに含まれているトランス脂肪酸が悪玉菌を増やしてしまうのです。
 
便秘、お腹がはる、おならが臭い、といった症状はありませんか?腸内のバランスが悪いサインです。
腸内環境が崩れると、便秘だけでなく、肌荒れや老化、口臭がひどくなるなど、あらゆる面で調子が悪くなってしまいます。
せっかくトレーニングをして、健康や美容に気をつけていても、効果がなかなか表れなくなってしまいます。
腸内環境を整えるには、どうしたらいいのでしょうか。


善玉菌を増やし、腸内環境を整えよう!

腸内環境を整えることは、口にする食べ物を意識することです。どんな食べ物がいいのでしょうか。

○食物繊維
 
特に水溶性食物繊維は、腸内の余分な水分を便と混じり合わせるので、便を柔らかくし、便通をよくしてくれます。
にんにく、ゆず、レモン、アボカド、オクラ、人参、りんご、バナナ、しいたけ、わかめなどの、果物や海藻類、きのこ類には水溶性食物繊維を多く含みます。




○発酵食品
 
発酵食品に含まれている乳酸菌は善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。
納豆、ヨーグルト、キムチ、お酢、乳製品などですね。






腸内環境が良くなると?
 
便秘や下痢の改善、整腸作用が良くなります。また、肌荒れの改善にもつながります。
代謝促進にも効果があり、冷え性改善や痩せることにも繋がります。
その他、免疫作用や血行がよくなるので、アトピーや花粉症などの症状にも効果があります。
食物繊維や発酵食品を摂ることはとても大切です。ですが、こればかりを取るといった偏った食事はいけません。
腸内環境を整えて、身も心も美しくありたいですね。