2016/12/31

栄養士コラム Vol.6 “足し算”でリセットダイエット

“足し算”でリセットダイエット
 
摂りすぎると太る原因になってしまう3大要素といえば、塩分、糖質、油脂です。
これらを過剰に摂取してしまうことで、体に水分を溜め込んでしまいむくみの原因になったり、脂肪細胞を太らせたり増やしてしまったりします。
そのためダイエット中はこれらをなるべく控えたいところ。
しかし、分かってはいても人付き合いでどうしても食べなければならなかったり、誘惑に負けてついつい食べてしまうことも、、、。
美味しいものに限って塩分、糖質、油脂をたっぷり使っています。でも、食べ過ぎてしまっても落ち込まないでください。
実はある物を足し算することで食べ過ぎをある程度リセットしてくれる食材があるのです。


塩分をとりすぎた場合


外食をすると摂りすぎてしまいがちな塩分。
 
味の濃いものに多く含まれます。放っておくとむくみの原因になったり、高血圧の原因になってしまいます。
 
塩分を摂りすぎた場合はカリウムを多く摂りましょう。
 
カリウムは体内の塩分と水分を引きつけて尿として体外に排出する働きがあります。
 
カリウムが多く含まれる食材は、野菜やフルーツ類など。
 
また、こんぶ、ひじき、わかめなどの海藻類、あずきや栗などにも豊富です。






糖分をとりすぎた場合



糖分は炭水化物、甘いものに多く含まれます。
血糖値が上昇し太ってしまうだけでなく、血液がドロドロになり糖尿病の原因となってしまいます。
 
糖分をとりすぎた場合はビタミンB群の多い食品や、糖を分解するアミラーゼという酵素の多い食品を多くとりましょう。
 
ビタミンB群の中でもビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、ビタミンB6には脂肪の代謝に必要な栄養素が含まれます。
 
豚肉、卵、山芋、にら、ナッツ、バナナ、タマネギなどに多く含まれます。



脂質をとりすぎた場合
オイルを沢山使う中華料理やイタリアンは、脂質の過剰摂取になりがちです。
脂質の摂り過ぎは、生活習慣病を誘発してしまう可能性が高くなります。
脂質を摂りすぎてしまった場合は、ビタミンB2の多い食品や、脂肪を分解してくれるリパーゼを取り入れましょう。
代謝を促進しいらない油を分解してくれます。
ビタミンB2の多い食材は牛、豚、鶏レバー、納豆、うなぎ、たまごなど。

リパーゼを多く含む食材はアボカド、納豆、大根、コーヒーなどがあります。

食べたものがすぐに体脂肪へ変わることはないので、食べ過ぎた後はこれらの食材を多めにとり、2、3日の間にコントロールするようにこころがけましょう。
 
食べ過ぎちゃったな、と後悔した後、ダイエットと健康のために大切なことは「諦めて放置しないこと」。
 
後悔するばかりで何も対策をしなければ、食べ過ぎた分は体脂肪になり、摂りすぎた塩分は排出されずにいつまでもむくんだままになってしまいます。
もちろん、最初から食べ過ぎないことが一番ですが、ぜひリセットの方法も覚えておいてください。